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執筆者の写真おいちゃん

きざむ。

 毎年、この日は店の入り口に小さな灯篭を置きます。


 ・・・「まぁ、福岡から!。遠いのにわざわざありがとうね。」


 と、仮設住宅の集会所での炊き出しで、私に声をかけてくれたおばあさんがいました。


 食事会もそろそろお開き、という頃に、その方が、ふと、


 「あんたは、帰るところがあるんやねぇ、次、いつ来るん?、また、会おな。」


 と、私に声をかけてくれました。・・・20数年ほど前のことです。


 今はその言葉の意味が分かります。


 できなかったこと、今もできていないなぁ。


 でも、忘れていません、これからもずっと忘れません。


 今も心に刻んでいます。


 今年の公園の明かりの文字は「きざむ」だったそうです。


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